ルサルカ

三幕のオペラ

あらすじ

第1幕

ルサルカは、森の奥にある湖に住む水の精。ある日人間の王子に恋をし、魔法使いイェジババに人間の姿に変えてもらう。ただし、人間の姿の間はしゃべれないこと、恋人が裏切った時にはその男とともに水底に沈む、というのがその条件であった。美しい娘になったルサルカを見た王子は、彼女を城に連れて帰り、結婚する。

第2幕

結婚の祝宴でも口をきかないルサルカを、冷たい女だと不満に思った王子は、祝宴にやってきた外国の王女に心を移してしまう。祝宴の中、居場所をなくしたルサルカが庭へ出ると、水の精によって池の中に連れ込まれてしまう。王子は恐怖のあまり、王女に助けを求めるが、王女は逃げ去る。

第3幕

森の湖へ移されたルサルカに魔法使いは、元の姿に戻すには裏切った男の血が必要だと語り、ナイフを渡す。ルサルカは王子を殺すことはできないとナイフを捨ててしまう。ルサルカを探して王子が湖にやってくる。そこで彼は妖精たちから自分の罪を聞かされ、絶望的にルサルカを呼ぶ。王子はルサルカに抱擁と口づけを求める。それは王子に死をもたらすのだとルサルカは拒むが、王子は「この口づけこそ喜び、幸いのうちに私は死ぬ」と答える。ルサルカはもはや逆らうことをやめ、王子を抱いて口づけ、暗い水底へと沈んでゆく。

プログラムとキャスト

おおよその上演時間 - 3時間30分

王子: ピョートル・ベチャワ | 6月22日、25日、28日および7月1日、4日、7日
王子: ライアン・カポッツォ | 7月6日
異国の王女: カリタ・マッティラ
ルサルカ: アスミク・グリゴリアン | 6月22日、25日、28日および7月1日、4日、7日
ルサルカ: ヴァネッサ・ゴイコエチェア | 7月6日
水の精霊ヴォドニク: アレクサンドロス・スタヴラカキス
魔女イェジババ: オッカ・フォン・デア・ダメラウ
森番ハイニー: マネル・エステベ
台所の少年クフティク: ラウラ・オルエタ
狩人ロヴェツ: ダビド・オリェ
第一のニンフ: ジュリエット・アレクサニャン
第二のニンフ: ローラ・フルール
第三のニンフ: アリョーナ・アブラモヴァ

演出: クリストフ・ロイ
振付: クレヴィス・エルマザイ
舞台美術: ヨハネス・ライアッカー
衣装: ウルズラ・レンゼンブリンク
制作: グラン・テアトレ・デル・リセウ、テアトロ・レアル（マドリード）、シュターツオーパー・ドレスデン、およびパラウ・デ・レス・アーツ（バレンシア）
合唱団: グラン・テアトレ・デル・リセウ合唱団（パブロ・アッサンテ、指揮者）
管弦楽団: グラン・テアトレ・デル・リセウ交響楽団
指揮者: ジュゼップ・ポン